treatment 診療のご案内
肝臓内科
B型/C型肝炎ウイルスによる肝炎の治療や、脂肪肝、肝硬変、肝がん治療後の経過観察など、大病院で肝臓専門医として多数の重症患者を診療してきた経験を活かした診療をいたします。当院は広島県の肝疾患患者フォローアップシステム専門医療機関と肝炎ウイルス検査事業実施医療機関および肝がん医療ネットワーク検診・検査およびフォローアップ治療施設であります。
肝臓病にともなう足のむくみ、腹水、皮膚のかゆみ、黄疸、こむらかえり、などもぜひご相談ください。非アルコール性脂肪肝(NAFLDやNASH、最近はMAFLDやMASHと呼称変更)は糖尿病、高血圧、脂質異常症など生活習慣病の増加とともに増加傾向で、脂肪肝がある方は日本全体で1000万人以上といわれています。脂肪肝・脂肪肝炎は糖尿病や心臓病といった生活習慣病だけでなく、肝硬変や肝がんのリスク因子でもあり、肝炎ウイルスによる肝硬変や肝がんを超えつつあります。
健診や人間ドックなど症状のない若いうちから積極的な改善への取り組みが重要です。定期的な超音波検査、血液検査、食事運動療法による患者さんの生活スタイルにあわせたフォローで、地域の脂肪肝・メタボ患者さんをなくすことを当クリニックの目標とします。当院では肝臓学会専門医・超音波専門医による詳しいエコー検査を行なっており、疾患の早期発見・早期治療が可能です。
当院では肝臓学会専門医・超音波専門医による詳しいエコー検査を行なっており、疾患の早期発見・早期治療が可能です。
対象疾患
- B型慢性肝炎
- C型慢性肝炎
- アルコール性肝障害
- 非アルコール性脂肪肝炎
- 肝硬変
- 肝がん治療後の経過観察
- 自己免疫性肝疾患
- ウイルソン病
- 特発性門脈圧亢進症 など
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B型・C型肝炎
肝炎ウイルスに感染することで肝臓が炎症を起こした状態を肝炎と言い、感染するウイルスの種類によってB型とC型に分けられます。感染後は数ヶ月潜伏したのちに倦怠感や食欲不振、吐き気や黄疸などの症状が現れます。
当院では、日本肝臓学会専門医としてB型・型肝炎ウイルスに対する抗ウイルス治療を行っています。 -
脂肪肝
取りすぎた糖質や脂質が中性脂肪として肝臓に溜まり、肝臓の約30%以上を脂肪が占めた状態を脂肪肝と言います。脂肪肝には、アルコールの摂りすぎによるアルコール性脂肪肝炎と、食べ過ぎによる非アルコール性脂肪肝炎があります。どちらの脂肪肝も放置してしまうと肝硬変や肝がんへと進行してしまう場合があります。
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肝がん
肝がんとは、肝臓にできるがんの総称す。肝がんの多くが肝炎ウイルスやアルコールが原因であるため、治療後にも再発する可能性が高く、継続して定期検査を受ける必要があります。
当院では、画像診断と肝臓の繊維化・肝臓の脂肪化を測定する超音波検査を組み合わせて、肝がんの発症リスク予測を行います。
胃腸内科・内視鏡科
胃腸内科では、消化器病専門医、内視鏡専門医として胃や腸、膵臓の疾患について診療を行っています。胃炎、逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群など幅広く診療いたします。広島市の胃がん検診(内視鏡による)、大腸がん検診も可能です。さらに広島県の胃がん、大腸がんのスクリーニング内視鏡施設およびフォローアップ施設でもあります。内視鏡科として経鼻あるいは経口による上部内視鏡検査(胃カメラ検査)や下部内視鏡検査(大腸カメラ検査)などの精密検査、健康診断にも対応しています。内視鏡検査を行う際には、苦痛や緊張をなるべく和らげられるよう、鎮静剤や鎮痛剤を使用することも可能です。胃カメラは経鼻の場合、直径5.4mmの超細径スコープを使用し、患者様が楽に受けられるよう心がけています。さらに大腸カメラで観察する際に、二酸化炭素を送気し検査中、検査後のおなかの張りのない苦痛の少ない検査治療を行うことが可能になります。また、大腸ポリープの大きさや形に合わせて、熱凝固を加えないコールドスネアポリペクトミーや、熱凝固を加えたホットスネアポリペクトミーを施行させていただきます。膵臓は小さく、胃のうしろ側にあるため、通常のエコー検査では観察するのが難しい場合があります。その際には、脱気水やミルクティーを飲んでいただくとこで膵臓全体が観察しやすくなり、より正確な検査を行うことができます。その他、腹痛や下痢、便秘などの精査の消化管エコーを行う場合もございます。
対象疾患
- 食道:逆流性食道炎/バレット食道/食道がん など
- 胃:急性・慢性胃炎/胃潰瘍/胃ポリープ/胃がん など
- 大腸:十二指腸潰瘍/大腸がん/大腸憩室症/大腸炎/直腸潰瘍 など
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逆流性食道炎
胃酸などが胃から食道へ逆流して、食道に炎症が起きている状態を逆流性食道炎と言います。胃と食道の締まりが悪くなったり、暴飲暴食や肥満で胃に圧力がかかってしまう、アルコールや脂肪の摂りすぎで胃酸が多く出てしまうなどが主な原因となります。
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胃がん
胃がんは、胃袋の壁の内側にある粘膜にがんが発生している状態です。粘膜層にとどまっているものを「早期胃がん」、それより下層の筋層まで到達しているものを「進行胃がん」と言います。胃がんは早期に発見して治療を行うことで、根治が見込める病気なので、定期的に胃カメラ検査を行うようにしましょう。
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大腸がん
大腸(直腸・結腸)にできるがんを大腸がんと言い、良性のポリープからがん化するものと、粘膜から直接がんが発生するものがあります。初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行すると血便や下血、貧血、残便感、お腹の張りなどの症状が見られます。こちらも定期的な大腸カメラ検査などで早期発見することで、根治が見込める病気です。
糖尿病内科・アレルギー科
糖尿病患者の合併症といえば腎疾患や脳血管疾患が有名ですが、最近は糖尿病など生活習慣病に起因したNASH(非アルコール性脂肪肝炎)といわれる肝疾患からの肝臓癌が増加してきています。直近、糖尿病の治療薬として開発されたGIP/GLP-1受容体作動薬(マンジャロ)は抗肥満作用もあり,糖尿病を合併したNASH患者さんの治療にも期待がもたれます。また、糖尿病に起因する合併症を総合的にみていく診療が必要です。腹部エコーで肝臓がん、膵臓がんの早期発見、頸動脈エコー、心エコー、血管エコーなどで生活習慣病による臓器障害をスクリーニングいたします。
舌下免疫療法
スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の治療として、対症療法だけでなく舌下免疫療法も行っております。
舌下免疫療法では、アレルゲンの配合された治療薬を舌の下にしばらく置いてから飲み込み、それを毎日続けることでアレルゲンに対する免疫を作っていく治療方法です。舌下免疫療法をご検討の方は、お気軽に当院までご相談ください。
一般内科・予防接種
総合内科専門医としてインフルエンザ・新型コロナ・気管支炎など感染症、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病や、頭痛・めまいなどさまざまな症状、花粉症や喘息など、かかりつけ医として内科疾患全般を診療いたします。各種予防接種も対応しております(予防接種は診療日の午前9時から11時まで、午後3時から5時まで、予約方法は当院受付あるいは電話 082-511-7575 でお願いします)
予防接種の種類 | 料金 |
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インフルエンザ(令和6年10月15日〜令和7年1月31日) | 65歳以上 1,600円(税込)[要予約] 65歳未満 3,500円(税込)[要予約] |
肺炎球菌ワクチン | 7,700円(税込)[要予約] |
新型コロナワクチン(ファイザー社製 コミナティ)(令和6年10月15日〜令和7年1月31日) | 65歳以上 3,200円(税込)[要予約] 65歳未満 16,500円(税込)[要予約] |
帯状疱疹ワクチン 生ワクチン | 7,700円(税込)[要予約] |
帯状疱疹ワクチン 不活化ワクチン(生ワクチンより効果が優れる) | 22,000円(税込)×2回[要予約] |
B型肝炎 | 5,500円(税込)×3回[要予約] |
MR(麻疹・風疹混合) | |
おたふくかぜ | |
水ぼうそう | |
日本脳炎 | |
A型肝炎 |
家庭医
当院では、診療科目に関係なく幅広い領域の診療を行う「総合診療」と、通院が難しい方や施設で生活されている方のところへ出張して診療する「訪問診療」を行っております。患者さんだけでなく、地域全体の健康をサポートする「家庭医」として診療いたします。
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総合診療
- なんとなく調子が悪い
- 急に発熱した
- よく眠れない など
- 健康診断で指摘があった
- 健康管理をしたい など
このように、原因がわからないけれど体調が悪い、どの科に診てもらったらいいのかわからない症状がございましたら、まずは総合診療を行っている当院にご相談ください。患者さんのお話をしっかりとお聞きし、身体診療からエコー検査、内視鏡検査などさまざまな方法で原因を探り、治療にあたります。必要な場合は専門の医療機関への紹介なども可能です。
また、健康診断でリスクを指摘された、これからの健康維持のために、一緒に健康管理してくれるお医者さんを探しているなどのご相談も受け付けております。 -
訪問診療
- 通院や入院が困難で、自宅での診療をご希望される方
- 寝たきりの状態や認知症のため通院が困難な方
- 自宅や施設で緩和ケアを受けたい方 など
地域の訪問看護ステーションなどと連携して、ご自宅や施設で療養中の患者さんに訪問診療を行っています。認知症のケアからメンタルヘルス、褥瘡をはじめとする皮膚疾患、整形疾患など幅広い診療を行います。
下記の先生方のご指導のもと、家庭医としての姿勢を学ぶことができ大変感謝しております。
- 奈義ファミリークリニックの松下明先生
- (プライマリーケア、運動器疾患、メンタルヘルス)
- 亀田ファミリークリニック館山の岡田唯男先生
- (プライマリーケア、母性医療)
減酒・禁煙外来
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減酒外来
従来のアルコール依存症の治療では、お酒を一滴も飲まない「断酒」を目標としていましたが、減酒外来ではお酒の量を減らす「減酒」から始められるため、いきなりお酒を絶つ事に不安のある方も比較的受診しやすいのではないかと思います。
- 飲み始めるとやめられなくなる
- お酒を飲むとよく記憶がなくなる
- 酔って適切でない発言をしたり、周りに迷惑をかけた など
このようなお酒の悩みをお持ちの方は、一度減酒外来にお越しください。
当院では「セリンクロ」という減酒薬を使用して、アルコールに悩む患者さんのサポートをしたいと考えています。また、アルコール健康障害サポート医として、専門機関との連携も行ってまいります。 -
禁煙外来
タバコには体に有害な物質がたくさん含まれており、がんや動脈硬化、歯周病などさまざまな疾患を発症するリスクが高まります。また、タバコは喫煙している本人が吸い込む主流煙よりも、周りの人が吸い込んでしまう副流煙の方がより毒性が強くなります。
ご自身の健康のためにも、周りにいるご家族など大切な人々のためにも、一緒に禁煙に取り組んでいきましょう。
当院の禁煙外来では、主に以下の検査、治療を行っています。- 検査
- 呼気中の一酸化炭素濃度を測定する機器を使用して、タバコを吸っているかどうかが判断できます。これにより禁煙できているかを確認できます。
- 治療
- 医師からの禁煙のアドバイスを受け、禁煙期間を設定します。カウンセリングをしたり、禁煙補助薬(ニコチンパッチや飲み薬など)を併用して、禁煙を続けられるようサポートいたします。
発熱外来(新型コロナウイルス診療含む)
当院では、発熱(37.5度以上)された患者さんの診察も行っております。
感染予防のため発熱されている方の診療スペースを別に設置しております。
受診をご希望された際に必ず当院までお電話にてご連絡ください。
予約方法と診察時間
- 発熱外来のご予約は、WEBとお電話にて受け付けております。受診時には必ずマスクを着用してください。
発熱外来 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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9:00〜12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
15:00〜17:30 | ● | ● | ー | ● | ● | ー |
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発熱外来の対象者
- 37.5度以上の発熱がある方
- 咳や喉の痛みがある方
- 周囲に新型コロナウイルスの陽性者がいる方
その他にも症状がございましたらご相談ください。 -
発熱外来で行う検査・処方薬
- 検査
- 新型コロナウイルス抗原やインフルエンザウイルス抗原検査あるいは新型コロナウイルス唾液PCR検査が基本となります。
- 処方薬
- コロナ感染者で重症化リスクが高い方の場合、新型コロナ抗ウイルス薬(ラゲブリオ、パキロビット、ゾコーバ)を処方することがございます。インフルエンザウイルス感染者は抗インフルエンザ薬を処方いたします。その他、解熱鎮痛薬、去痰薬、鎮咳薬など症状に合わせて処方いたします。
発熱外来の流れ
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STEP01電話予約
まずはお電話にて発熱外来をご予約ください。
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STEP02ご来院
ご予約いただいた日時にお越しください。
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STEP03受付
受付にて健康保険証や各種医療証明証をご提出ください。
再診の方は診察券も合わせてご持参ください。 -
STEP04問診票の記入
受付で問診票をお渡しいたしますので、簡易診察室でご記入ください。
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STEP05院内の簡易診察室で検査・診察
順番が来ましたら、各種検査・診察を行います。
当院では、感染予防のため発熱されている方の診療スペースを別に設置しております。- [注意事項]
- 新型コロナウイルス唾液PCR検査は、結果判明が翌日以降になります。
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STEP06会計
検査・診察が終わりましたら、受付あるいは簡易診察室で会計を行います。
健康診断その他(自由診療、AGA etc.)
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健康診断、特定健診
- 一般健康診断(定期、雇用時)
- 簡易(定期)健康診断
- 広島市元気じゃ検診(特定健診)
- 広島市がん検診 胃がん健診(内視鏡)、大腸がん検診、肺がん検診
各種健康診断、特定健診などを行っております(誠に申し訳ございませんが健康診断は午後のみ対応させていただいております)
健康診断をご希望の方は、お気軽にご相談ください。 -
自由診療
- AGA薬(フィナステリド、デュタステリド)
漢方内科
当院では、更年期障害、生活習慣病、不眠や不安など精神症状、便秘や下痢、腹痛、胸やけなど消化器症状あるいは全身倦怠感など治療の一助として漢方薬を処方することがございます。具体的な症状や疾患に対して漢方内科がどのようにアプローチするかは病状や患者様によって異なります。さらに、単なる症状の改善だけでなく、体全体の調和を重視し人間が本来持っている自然治癒力を改善することで健康を取り戻すことが目指されます。もちろん、症状や疾患によっては、西洋医学の診断や治療も併用されることがあります。漢方内科は西洋医学とは異なるアプローチを取るため、患者様個人の体質を総合的に評価し、適切な漢方薬や治療法を選択しますのでぜひ当院にご相談ください。
漢方薬の注意点
注意点として当院は保険適応のエキス製剤による漢方薬の処方を行っていますので、患者さんお一人お一人に合わせて調合した煎じ薬の処方はできません。さらに漢方薬は副作用がないと思われがちですが甘草成分による低カリウム血症や、漢方薬成分による薬剤性肝障害も経験していますので、医師による投薬管理をお勧めします。